2012年8月12日日曜日

代償性発汗、そしてクールビズで仕事をするということ

私の職場のオフィスは27度ちょい、クールビズといえば聞こえはいいのですが、皆が暑いと言っているそんなフロアで仕事をしています。
サーキュレーター(平たく言えば扇風機。フロアの空気を回すのが目的なので人には当てず上向きにして使う、そんな扇風機のことです)もあるのですが、私は暑がりで汗っかきだからと席近くに設置してもらっています。

リバーサル手術を受けて既に10年経ち、随分と回復をしたおかげで今では27度の温度でも普通に仕事をすることができるようになっていますが、今までは私も沢山代償性発汗から逃れるための苦労はしてきました。

職場、業務内容は何度も変わっていますが、ETS手術を受けた直後の夏、当時私は満員の通勤電車に乗って1時間半かかる職場に通勤していました。代償性発汗をはじめて感じたのは5月でGW中に休日出勤をした時で、背中からダラダラと流れる汗が出てびっくりしたのを覚えています。

その年の夏は本当に本当に辛かったです。

朝早くに6時過ぎには家を出て、通常だと1時間半かかる通勤を喫茶店に寄ったりトイレで着替えをしたりしつつ3時間以上かけて出社していました。会社についても体が火照ったまま汗がびっしょりになって出続けるので席に座ったままずっと立つことなく午前中を過ごし、昼食をとるために外出することも不可能でした。帰りも同様で6時に会社を出たとしても何度も喫茶店や駅の本屋で寄り道をして体を冷やして休め、そして着替えもしなくてはならず、家に帰るのは結局終電で夜中の1時になってしまったり、といったそんな毎日でした。

ひと夏過ぎたときにはもう精神的にも限界となっていて、正直生きていくこともあきらめていました。
なので、リバーサル手術と言うものの存在を見つけたとき、それがフィンランドでやっているもので、当時は費用も300万かかるもので、その手術は誰も行かないしうまく行くか分からないよと言われても、それでも親に話をして借金して受けることを迷わずに決めました。

リバーサルを受けてからも夏の間同じ苦労はずっとしてきました。
でもその次の年は業務が変わってサーバーのマシンの管理をする仕事になったのです。午前中誰もいない極寒のサーバールームでマシンチェックをする業務をやらせてもらえたのでなんとかやり過ごすことができました。
でも通勤にかかる苦労は同様でした。
それにETSを受けた夏以降、食事もまともに取ることができなくなってしまっていて、食事は晩ご飯1食のみしか食べれなくなっていました。

リバーサル手術を受けてうまく行ったのにどうして全然良くならないんだとずっと考えながら悩んだりもした時期でした。

そのような考えのままずっと時間が過ぎていき、やっと少し落ち着いてきたのがリバーサル手術を受けて3年経ったあたりからです。金魚板に初めて書き込みをしたのもその頃、となっています。

その後も何年もかけて徐々に良くなった結果が今の状況です。今普通に通勤できるようになったこと、クールビズと言われている中で仕事をすることができていることが私にとっては奇跡的なことだったりします。


今週は汗をほとんどかくことなく1週間を過ごしました。
昨日の土曜日、日中にちょっと外出をした後びっしょりになる汗をかいたのですがそれだけでした。ちなみにその時顔からもダラダラと汗が出ていました。
その後神経の移動の感触が激しくなり、そして久々に気力がなくてやる気が何も出ない状況で1日を過ごしてしまいました。でもこういったことも回復の過程で何度もあったことなので、いつものことと受け入れています。

では。

まるとん


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